園だより愛光

10月の聖句

新約聖書 ヨハネによる福音書 10章3節

 ふだん、わたしたちはあまり意識していませんが、わたしたちが、それぞれ持っている名前はとても大切なものです。みなさんにもご両親が考えに考えて、付けてくださったお名前があります。
 わたしも、「正道(まさみち)」という名前を持っています。お坊さんや牧師の息子に多い名前です。「名は体を表す」と言いますが、わたしの場合当てはまりません。若い頃、この名前をあまり好きではありませんでした。正しい道を歩きなさいと、いつも誰かに監視されているようで、プレッシャーを感じたからです。両親が好きだった『讃美歌』(1954年版、23番、5節)の歌詞の中から「まさみち」という言葉をもらったと教えられたのは、随分あとになってからです。今では、いい名前を付けてくれたと、亡き父には感謝しています。
 10月は、名前にまつわる聖書の言葉を選ばせていただきました。
羊飼いであるイエスさまは、羊であるわたしたち人間の名前を一人ひとり呼んで、連れ出してくださるというのです、目的地は美味しい牧草や、清らかな水の流れる小川のある野原です。イエスさまが人間の人生を守り導いて、とても良い所に、連れて行ってくださることを表しています。神さまと人間の基本的な関係が、ここに凝縮されています。
 わたしたちは、親に名付けられ、その名前を呼ばれて育ちました。同じように、目に見えない神さまも、わたしたち一人ひとりの名前を呼んで、温かく見守っていてくださっているとすれば、こんなに嬉しいことはありません。安心です。
 わたしたちが、全員、大切な名前を持った、かけがえのない存在であることを、改めて心に覚えたいと思います。
 穏やかな気持ちで、お互いの名前を丁寧に呼び合いながら、共に育っていくわたしたちでありたいと思います。もちろん、その背後で、神さまがわたしたち一人ひとりの名前を優しい御声で呼んで、導いてくださっているのです。 

(牧師・園長 平山正道)

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