園だより愛光
【6月の聖書の言葉】
新約聖書 マタイによる福音書 7章7節
「求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」
「月 の 心」
よく知られたキリストの言葉です。ただし、世間一般ではよく誤解された形で用いられています。求めれば何でも与えられる、探せば何でも見つかる、門をたたけばすぐ開かれるというように。そうであれば、こんなに楽なことはありません。人間の思いのままに、現実が変えられていくことになります。
これを語られた時に、イエスが「そうすれば」という言葉に込められた思いを、読み取らなければなりません。「そうすれば」とは、神さまの御心であれば、ということです。
人間の欲望のままに、何でも手に入るというのでは無いのです。人間が心の中で願っていることが、神さまの御心にかなうのであれば、与えられるということなのです。わたしたちの人生を振り返って、これまでに与えられてきたものを思い出してみると、このことが少し理解できるのかもしれません。
与えられてきたものの数々が、神さまの御心によって自分にもたらされたのだとすると、わたしたちの人生が何だか不思議に光輝いたものに見えてきます。自分にしがみつき、自分のプライドに頼って生きる傲慢さから解放されます。いま持っているものが、自分の知恵や力だけで獲得したものではなくて、神さまから与えられたものだという事実に目を向けるのです。足元を確かめて、謙虚に生きる私たちでありたいと思います。
(牧師・園長 平山正道)
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