園だより愛光

月の聖句

「わたしの助けは来る、天地を造られた主のもとから。」
(旧約聖書 詩編 121:2)

 いよいよ新年度です。お子さまのご入園及びご進級を心からお喜び申し上げます。
 園庭の桜は一昨日あたりが満開でした。昨日の突風と弱い雨で少し散りましたが、今日の始業日に合わせたかのように、大半の花が残ってくれています。自然の豊かな力を感じながら、一方で人間の世界の現状に思いを寄せると、心が暗くなります。
 コロナ禍が始まって2年数カ月、「第6波」は中々収まらず、感染者数は全国的に再び増加に転じました。それに加え、2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻の悲惨極まりない状況が、世界に暗い影を落としています。人間のどうしようもない罪深さを突きつけられている今、わたしたちは世界の平和を心から願って祈り、平和のために行動すべき時です。
 そのような中で迎えた新年度、再び特別な1年になりそうで不安を拭い切れませんが、わたしたちの務めは変わりません。子どもたち一人ひとりの豊かな成長のために、深い愛情を注ぎなら、温かい血の通った言葉を丁寧に語り、手を差し伸べて、共に歩むことです。これまでと変わらない、この姿勢で、ご家庭との密接な連携のもと、保育に取り組んでまいります。
 終わりに、もう一点、大切なことをお伝えしておきたいと思います。
 本園は104年前、1918(大正7)年に開園しました。初代の園長、矢部喜好牧師は福島県会津の人ですが、若い頃、日露戦争時に、日本で初めて「良心的兵役拒否」をした人として知られています。キリスト教信仰から、人を傷つけることも、自分が傷つくことも拒否して、戦場に行くことを拒み、牢獄に捕えられた矢部先生の精神は、今のような時代だからこそ、再評価されるべきです。わたしは愛光幼稚園の保育の中に、矢部先生のこの願いを子どもたちにわかる形で反映していくことが、与えられた大切な課題だと考えています。
 難しい時代と社会の中を生きていくわたしたちですが、4月の聖句にある通り、主(神さま)が必ず、わたしたちを助けてくださることを信じて、共に手を携えて歩んでまいりたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

(牧師・園長 平山正道)

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