【1月の聖書の言葉】

「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」

(ルカによる福音書 2章52節)

 

「月  の  心」

 

新年を迎えて1週間余り、待ちに待った3学期です。

今年こそ平和な世界にと希望をもって臨んだはずでしたが、聞こえてきたのは暗いニュースばかり。新年早々、南米ベネズエラに米国が急襲、現職の大統領を拉致した事件には驚かされました。島根県東部を震源とする大きな地震もありました。世界は今年も激動の年になるかもしれません。

それでも、わたしたちは自分の人生を歩んでいかねばなりません。子どもたちの日々の生活が、心穏やかに、安心して営まれるようにと願ってやみません。

さて、まだひと月もたっていませんが、わたしたちは先日クリスマスのお祝いをしました。あの時に生まれた赤ちゃんのイエスが、その後どうなったのか、聖書にはわずかしか記録が残されていません。そのうちの一つが1月の聖書の言葉です。

「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」

わたしはこの短い文章に、子どもの育ちの理想的な形が凝縮されていると思います。第一に、知恵が増すこと=精神的成長、第二は、背丈が伸びること=肉体的成長、第三は、神と人に愛されること=社会的な成長です。この3つがバランスよく、相互に作用しながら全体として成長していくことによって、人はおとなに育っていくのです。どれかだけではありません。全部が成長していかなければなりません。それがいろいろな原因で、うまくいかずに、バランスが崩れるとどうなるのか。わたしたちは薄々知っています。おとなになりきれない、困った「おとな」の出現です…。自分本位で、人のことは二の次、三の次、人を平気で傷つけ、陰口をたたく…、厄介です。

そうではなくて、心も体もその子らしく成長し、周囲の人との関係も良好で、人から愛されている、神さまからも愛されている、そうなればいいなあと思います。子どもたちが一人ひとり、イエスさまのように、良いバランスのもとで、その子らしく、豊かに成長していってほしいと心から願っています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

(牧師・園長 平山正道)